❀洋服屋―――future―――❀
今、春用に着る服を縫っており、白いワンピーズを作っている。

パウスリーブであり、前に、ボタンの付いた―――チュニックワンピースだ。

ワイドパンツを穿いており、普段でも着れるような服を縫っていた。


一つの事に囚われすぎていると、前に進めなくなってしまう。

だから、色々な仕事を見て回った結果、自分に合いそうな仕事をする事にした。

これはお店が出来た頃の、気持ちでもある。


誰かの気持ちを酌み取るのは、簡単な時もあるし、難しい事もある。

だけど、気持ちを読み取れないと、世間では生きてはいけない。

小さき頃に、母親からそう教わった。


―――それでいて・・・服屋さん『future』である


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