甘い毒に溺れ堕ちて
スマホを耳に当てたまま、メモ帳に走り書きする。



「他には?」

【あとは……勇雅から、『昼休みにみんなでご飯食べない?』って誘われてるんだけど、どう? 来栖さんも一緒に4人で】

「いいよ。いつ頃?」

【今週の……4月の最終日。場所はまだ決まってないけど、多分中庭だと思う】



穴場スポットではないらしい。

お昼寝禁止のルールはないけど、知られたら乱入されるかもしれないし。友達がいても、1人で過ごしたい気分の日もあるよね。

横線で区切り、新たに書き加える。



「了解。じゃあその日にお弁当作ってくる」

【わかった! 楽しみにしてる!】



弾んだ声で「ありがとう!」と感謝されて、電話が切れた。


そうと決まれば……。

カレンダーアプリを開き、日付を確認。

まずはメニューを考えて、チラシでお買い得なお店を探す。

ちょうど前日が休みだから、その日に食材の購入と下準備をして……。

また横取りされたらいけないから、40分前、遅くても30分前には起きよう。


脳内で計画を立てながら、興奮冷めやらないリビングに戻った。
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