甘い毒に溺れ堕ちて
「男の子が多いんだね〜」

「来栖さんとこは従兄弟何人いるの?」

「えーと、母方が4人で、父方が3人だから……7人かな?」

「俺と同じだ。俺は母方が2人で、父方が5人。ちょっと偏ってんだよね」



頭髪チェックをしつつ、目の前を通過していく生徒たちに挨拶する。


焦げ茶、黒、黒、茶色、焦げ茶、黒。

長さは違えど、隅々まで手入れが行き届いた頭髪。身なりも規則正しく、連休ボケを一切感じさせない。

さすが進学校。意識が高いな。ちゃんと時間通りに登校してて偉い。もちろん先生も。



「盆正月は帰省してる?」

「うんっ。毎年片方ずつ、どっちも帰ってる。けど全員揃わないんだよねぇ」

「学年が上がるとなかなか行かなくなるもんなー。俺のとこは年長組が大学生なんだけど、ライブに行くとか友達と旅行に行くとか言ってて、去年は1回も来なかったもん」

「やっぱそうなんだぁ。私のとこも20歳超えてて、1番上は社会人だったかな? 地方に住んでるからもう何年も会ってなくって」
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