甘い毒に溺れ堕ちて
黒、茶色、黒、焦げ茶……。

ダメだ。耳栓してないから聞きたくなくても耳が拾ってしまう。


社会人と大学生か……。

同性か異性か、何歳離れてるかにもよるけれど、2人とも明るいしフレンドリーだし。父親と母親、どっちも第二子・第三子っぽい。



「占部さんは?」

「え?」



集中してて聞いてなかった。そんな空気をまとって目を丸く見開き、尋ね返す。



「何の話?」

「従兄弟の話!」

「まあちゃんは何人いる?」

「ええと……父方が4人で、母方は……」



龍星くんをはじめとする年下の従兄弟たちの顔を思い浮かべ、指折り数える。



「4人。いや、もう5人になったのか」

「もう、ってことは……」

「新しく生まれた感じ?」

「うん。末っ子の叔母さんのところに。今年の冬に生まれたみたいで。お正月の後だったからまだ会ったことはないんだけど」
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