甘い毒に溺れ堕ちて
そう伝えると、2人は声を揃えて「おめでとう〜」と拍手付きで祝ってくれた。


従兄弟が誕生したことは、先月、ドラッグストアで龍星くんに遭遇した時に教えてもらった。


聞けば、笑った顔が叔母さんと瓜二つの男の子なのだそう。



「今年の冬なら高1、16歳差かぁ」

「けっこう離れてるよな。占部さんは何番目の孫になんの?」

「1番上。一応、両方どっちも」

「初孫なの!? すげー!」

「従兄弟でもお姉ちゃんだったんだ〜。どうりで面倒見がいいわけだ!」

「いやそんな……」



苦笑いに近い笑みを貼りつけて謙遜する。


めちゃめちゃ可愛がられただろうな。お菓子とか服とかなんでも買ってもらえそう。

実の子どもから「甘やかさないで!」って怒られるくらい溺愛されてたりして。


初孫に対する世間一般のイメージは、だいたいこのようなものだろう。


待ちに待った念願のアイドル。

起きてても可愛い。寝てても可愛い。笑えばもっと可愛い。

目に入れても、飛び込まれても全然痛くない。

表面上は冷静でも、毎月金銭的な援助で相手側の両親と張り合う家庭もあるんだとか。
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