甘い毒に溺れ堕ちて
「優遇されてるなーって感じたことはあった?」

「どうかなぁ。おさがりはもらったことはないかな。いつもあげる側」

「だよね〜! ランドセルとか自転車とかも買ってもらった?」

「うん。どっちもお金は出してもらったって聞いた」



実際は、イメージのまんま。

遊びに行くと、毎回私の大好物でもてなしてくれる。


夏休みの時期は宿題に付き合ってくれたり、受験の時期は相談に乗ってくれたり。困った時は優しく手を差し伸べてくれていて……。



「お年玉も多かった?」

「まぁ、最年長だし。それなりには」

「こっそりお小遣いもらったりとかも?」

「……何回か」



今も覚えてる。

はじめは小学6年生の夏。

他の家族がお風呂に入っている間、縁側でおじいちゃんと一緒にスイカを食べていたら、おばあちゃんがやってきて……。



『いつも頑張っている真彩ちゃんに。私たちからのご褒美ね!』



遠慮しないでと言わんばかりに、お年玉サイズの封筒を私の手に強く握らせた。
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