甘い毒に溺れ堕ちて
今月で、3・4ヶ月あたりだろうか。首がすわってくる頃かな? 晴日と晴月も3ヶ月を過ぎた頃に安定してきたって言ってたから。



「そっかそっか。可愛いだろうね」

「うん。帰省するの大変だろうけど、一目見てみたいと思う」

「俺も。1回でもいいから、小さい頃の真彩ちゃんを見てみたいと思うよ」

「私も。年に1回でいいから……え?」



ハッと気づいて横を見たら、意地悪っぽく口角を上げた彼と目が合った。

……嫌な予感がする。多分この後に続くセリフは……。



「昔のアルバムって持ってる?」

「持ってる、けど」

「学校に持ってくるのは大変だろうからさ、厳選したやつでいいから何枚か見せてほしいな」

「いやぁ、それはちょっと……親に聞いてみないことには……」



やんわりと拒否して視線を逸らす。


言い方はマイルドだけど、これも命令。従わないと私のしょうもない過ちが校内に広まってしまう。


本当は持ってない? ううん、生まれたその日から写真に残してもらってる。

どこにあるのかわからない? それも違う。リビングの戸棚にしまわれてる。
< 136 / 213 >

この作品をシェア

pagetop