甘い毒に溺れ堕ちて
「多分大丈夫だとは思うけど、居眠りはしてないよね?」

「してないよ。さすがにこの期間は。めちゃくちゃ眠いけど」

「目かっ開いて聞いてるんだ?」

「もちろん。ちゃんとテストに出るとこ丸付けてる。けど、難しくてさ。範囲も広いから自信ないんだよね」



眉尻を下げて弱々しく笑う藍くん。


それもそのはず。地元では最長の歴史を誇ると同時に、偏差値もトップにあたる。

長い歴史を持った進学校なんて、全国的に見たら山ほどあるから、特別頭1個分優れてるわけでもないのだけれど。


実際、母校生である父は難関大学を卒業し、培った英語力で一時期は海外出張にも行っていた。


赤点さえ回避できればいいって人も中にはいるかもだけど……私の場合は上位を維持することが目的。

なので当然、1年の頃から予習復習は毎日欠かさずやってきた。


連休中もお父さんに英語を教えてもらってたし。今日も帰ったら苦手教科を中心に復習するつもりでいる。



「……そうだ」
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