甘い毒に溺れ堕ちて





それから日は流れ、中間テストが始まった。

テスト期間中も、放課後は東屋に集まり、翌日に行われる教科をお勉強。

藍くんは赤点回避のため、私は成績を維持するため、1教科につき1時間かけて取り組んだ。



「──今日もありがとう。助かりました」

「いえいえ。力になれたのなら幸いです」



折り返し地点を迎えた水曜日の午後。

勉強会を終え、図書館を出て駐輪場へ向かう。



「つくづく思うけど、教えるの上手いよね」

「ええー、そう?」

「難しい言葉は簡単な言葉に変えて、噛み砕いて説明してくれるし。今日の図解での解説も、聞く前はちんぷんかんぷんだったのに、一発で頭に入ってきたもん」



おかげで今回は過去1の点数取れそう。頭がいい人は教え方も上手なんだね。

晴れ渡った青空の下、太陽に負けないぐらいの眩しい笑顔で褒められて、ちょっぴりくすぐったい気分になる。
< 147 / 213 >

この作品をシェア

pagetop