甘い毒に溺れ堕ちて
「毎日マンツーマンで指導してもらえたら学年1位も夢じゃないかも!」

「ありがとう。良かったら、期末も勉強会する?」

「いいの!? ぜひぜひ! あぁでも、今日みたいに私服だと逆に緊張しちゃうかもなぁ」



チラッ、チラッと、頭から爪先までチェックされる。



「普段もそういう感じの服が多いの?」

「まぁ、うん。ゆとりがある服が好きなもので」

「動きやすいもんねー。脱ぎ着もしやすいし。俺も最近は毎日パーカー着てるよ」



自転車のかごに荷物を入れながら、彼の全身を盗み見る。


水色のパーカーに白いTシャツ、下はベージュのダボッとした今風のパンツ。

一方私は紺色のパーカーに淡いブルーのデニムパンツ。

足元はお互いにスニーカーでカジュアルコーデだけれど、オシャレ度は圧倒的に藍くんが上。


手で日除けをする姿さえも絵になっていて、まるでファッションモデルみたいだ。



「いいなぁ……」

「ん? 何が?」

「明るい色も暗い色も似合っていいなぁって」
< 148 / 213 >

この作品をシェア

pagetop