甘い毒に溺れ堕ちて





「──具合、どう?」

「大丈夫。少し回復した」



公園のベンチに腰かけて、ブランコではしゃぐ晴日と晴月を眺める。



「迷惑かけちゃってごめん」

「俺のほうこそ、ごめん。長々と無駄話しちゃったせいだよね」

「いやいや。水分補給しなかった私も悪いし」



そう否定して、水筒のお茶を一口飲む。


へたり込んだ後、藍くんが大声で何回も私の名前を呼んでくれて。

おかげで、晴日と晴月が代わりに場所を伝えてくれて、ものの数分で駆けつけてきてくれた。



「本当にありがとう」

「いえいえ。無事で良かった」



私の背中をそっと擦り、微笑んだ藍くん。

包み込むような優しい眼差しに、不謹慎にも胸がときめいてしまった。


……デート服、変えようかな。


可愛いって思ってもらいたいとか、ドキドキさせたいとかじゃなくて、普段とのギャップがあるほうが喜ぶかなって意味で。
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