甘い毒に溺れ堕ちて
なんだかんだ2回も助けてもらったわけだし。
大げさに言えば、命の恩人だもの。

安くてもいいから、なるべく女の子らしい服を用意して。

晴日と晴月にも、改めてお礼しないとな。



「真彩ちゃんも、双子ちゃんと同じ幼稚園?」

「ううん。昔は今とは別の場所に住んでたから」

「引っ越してきたの?」

「うん。っていっても同じ町内だけど。前はお父さんの実家の近くに住んでて。椎野(しいの)幼稚園ってところなんだけど」

「ほんと!? 俺も椎野だよ!」



黒い瞳に光が灯り、「一緒だったんだね〜!」とぎゅううっと手を握られる。



「何組だった?」

「年少はもも、年中がさくらで、年長はつき組だった」

「そっかぁー。俺は年少がりんごで、年中がうめ、年長はおひさまだった」



残念ながら3年間とも別のクラス。

でも、教室は同じ階だったから、会話はゼロでも何回かすれ違ってたかもしれない。
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