甘い毒に溺れ堕ちて
再度試してみるも、結果は同じく。

スマホで調べてみたら、芯の詰まりが原因かも? とのこと。


そういえば、授業の前に残りの芯を全部入れたんだっけ。落としたりはしてないから多分それっぽい。

茉耶からもらった誕生日プレゼントなのに……。


小さく溜め息をつき、ガクッと肩を落とす。



「次も貸そうか? なんなら6時間目まで」

「ううん! 鉛筆あるから大丈夫!」



笑顔を貼りつけて明るく断った。

筆箱自体を忘れるならまだしも、ペン1本でこれ以上お世話になるわけにはいかない。


とは言ったものの、まずは削るものを探さないことには始まらない。


ハサミじゃ削れないし、かといってカッターは持ってきてないし。

事情を話して職員室のを使わせてもらうか……。



「なになに、どうしたのー?」



立ち上がろうとしたその時、藍くんが私たちの席にやってきた。



「あ、成見くん。今日もキラキラしてるね〜」

「ありがと〜。何かあったの? さっきすんごい頭下げてたけど」
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