甘い毒に溺れ堕ちて
最後の最後まで気が抜けないな……。
1年前の私だったら、「冗談でもお断り!」と即答してたけど……嫌な顔1つ見せずにわがままに応えてくれて、晴日のトイレにも付き添ってくれた。
こんなお兄ちゃんなら、いても悪くはないかな。なんてね。
帰り支度をして公園に別れを告げた。
息切れもふらつきも収まってはいたものの、「またぶり返したらいけないから」と、お言葉に甘えて家の近くの交差点まで付き添ってもらった。
「じゃあ、また明日。気をつけて」
「うん。今日は本当にありがとう」
改めてお礼を言い、手を振ろうとしたその瞬間、藍くんの顔がイタズラモードに変わった。
なんの前触れもなく現れた妖しい微笑み。
近づいてくる彼に動揺を隠せず、目を見開いて固まっていると……。
「えっ、と……?」
「頑張ったお姉ちゃんにも。サービス」
ぬるい風が吹く中、ポンポンと頭を撫でられた。
フリーズする私をよそに、藍くんは晴日と晴月にも「またね」と言い残すと、自転車に乗って去っていった。
風に揺れるきらびやかな後ろ髪を呆然と見つめる。
1年前の私だったら、「冗談でもお断り!」と即答してたけど……嫌な顔1つ見せずにわがままに応えてくれて、晴日のトイレにも付き添ってくれた。
こんなお兄ちゃんなら、いても悪くはないかな。なんてね。
帰り支度をして公園に別れを告げた。
息切れもふらつきも収まってはいたものの、「またぶり返したらいけないから」と、お言葉に甘えて家の近くの交差点まで付き添ってもらった。
「じゃあ、また明日。気をつけて」
「うん。今日は本当にありがとう」
改めてお礼を言い、手を振ろうとしたその瞬間、藍くんの顔がイタズラモードに変わった。
なんの前触れもなく現れた妖しい微笑み。
近づいてくる彼に動揺を隠せず、目を見開いて固まっていると……。
「えっ、と……?」
「頑張ったお姉ちゃんにも。サービス」
ぬるい風が吹く中、ポンポンと頭を撫でられた。
フリーズする私をよそに、藍くんは晴日と晴月にも「またね」と言い残すと、自転車に乗って去っていった。
風に揺れるきらびやかな後ろ髪を呆然と見つめる。