甘い毒に溺れ堕ちて
目を合わせると、ハンターの眼差しから子犬の眼差しに変わっていた。

今にも泣き出しそう、とまではいかないが、打ち明けるのをはばかられるくらい、潤んでいる。


お互いに体勢を戻し、1度深呼吸を挟んだ後、意を決して口を開く。



「……私も、思い過ごしかもしれないけど、いい?」

「うん」

「……タバコ吸ってる?」



怖気づいて声が詰まりかけたけれど、なんとか口に出せた。

黒い目がまん丸に見開かれ、パチパチとまばたきが繰り返される。



「えっと……ごめん、もう1回いい?」

「タバコ吸ってる?」

「えええ!? タ、タバコ……!?」



混乱しながらも、肝心の部分は小声で。

つい先ほどまで鋭い眼光を放っていたとは思えないほど、「え!?」を連発し、慌てふためいている。



「吸ってないよ?」

「本当に?」

「本当に。そもそも未成年だし。受動喫煙ならあるけど」

「……そっか」
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