甘い毒に溺れ堕ちて
優雅な異空間
「おはよう。真彩ちゃん」

「おはよう。藍くん」



梅雨入り目前の6月上旬。

モーニングコールに続き2回目の挨拶を交わした私たちは、学校の近くのコンビニに来ていた。



「早い時間指定しちゃってごめんね。来栖さんとの約束あったのに」

「大丈夫。散歩は行けたから」



只今の時刻は、午前9時半。

通常は9時スタートなのだが、事情を話したら二つ返事でOKしてくれて、1時間早めてもらった。


……茉耶と恋バナする日が来るとはなぁ。


『髪を切りに行く』としか伝えてないのに、1人でキャーキャーはしゃいでて。『何着ていくの?』『どっちから誘ったの?』って終始質問の嵐だった。


馬鹿正直に伝えなくて良かった……。デートなんて言ってたら、興奮しすぎて散歩どころじゃなくなってたと思うから。



「服、これで大丈夫かな? 久々に行くからちょっと不安で」

「大丈夫だよ。俺もいつもパーカーだし。座る前に脱げば問題ないと思う」
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