甘い毒に溺れ堕ちて
「学生だろうなとは思ったんだけど、入学したての高校生って言うもんだからさ。思わず『えっ、大丈夫なの!?』ってタメ口で返しちゃって」

「……染めた理由は、わかりませんか?」

「それがね、俺も詳しくは知らないんだ。髪色自由の校則だからって説明されただけ」

「何も聞かされてないんですか?」

「うん。夜遊びするようになったきっかけは、『気晴らしにパァーッとしたい』って藍くんがこぼしてて。ちょうど徹平と彼方もお店に来てて、その時で既に顔見知りだったから、『じゃあみんなで遊ぶのはどう?』って何気なく提案したのがはじまり。ちゃんと親御さんの許可は取ってるから安心してね」



砥上さんいわく、最初はドライブから始まり、現在はゲームセンターやカラオケに行っているとのこと。

車の中なら、匂いが移ってもおかしくないか。



「オシャレしたい年頃なんだろうな。だけど、いきなり金髪は大丈夫か? って思ってさ。俺も20歳の頃に1回したことあるんだけど、あれ、めちゃくちゃ痛いんだよ」



知ってる。染めたことはないけど、前に教室で、あまりの痛さにハゲるかと思ったって言ってたから。



「他の色も勧めてみたんだけど、どうしても金髪じゃなきゃダメって言われちゃって」

「どうしても、ですか……」

「多分、何か事情があるんだろうね。あの2人も事情持ちでホストやってるから」
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