甘い毒に溺れ堕ちて
「あ、成見くんたちも途中で合流したみたい」



ちょんちょんと太ももを叩かれて顔を戻し、茉耶のスマホに目を移す。

数日前に作られたばかりのグループチャットを見ると、男子組も現在バスに乗っているのだそう。



「早く着かないかなぁ。待ち遠しい」

「……そうだね」



数秒置いて答えた後、自分もバッグからスマホを取り出す。


春休みぶりのショッピング。調べたら新しいお店が増えていた。

邪魔された、とまでは思ってない。

ただ、4人もいるとそれぞれ寄りたいお店が違ってくるから、じっくり見づらいのが本音。


……って、ダメだよね、こんなわがまま。今日だってみんながいなきゃ許可が降りなかったかもしれないんだもん。

行けるだけでも良かったって思わなきゃ。


メッセージアプリを開いて、グループチャットに返事を打ち込んだ。








バスに揺られること20分。ショッピングモールに到着した。

男子組と合流し、現在フロアマップを見ながら館内を回っている。



「──まあちゃん! これ! 見て見て!」
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