甘い毒に溺れ堕ちて





再び合流し、4人でモール内を歩くこと30分。



「──あぁ〜、腹減ったぁ」

「私も。お腹ペコペコ〜」



ぐるりと1周回り、待ち合わせ場所でもあったインフォメーションカウンターの前に戻ってきた。

お腹を擦る加入組の2人から、ぐぅぅぅと仲良く腹の虫の鳴く音が上がる。



「あっという間に夕方になっちゃったけど、他にどこか行きたいとこある?」

「私パン屋さん! お母さんから買ってきてって頼まれてて。夏目くんは?」

「特にないけど、俺もせっかくだから見ようかな。試食あるかもだし」

「じゃあ決定! まあちゃんたちは?」



行き先を決めた2人の目が、私と藍くんに向けられた。

スマホの時計は16時1分。館内にも午後4時を告げるアナウンスが流れている。


まだ外は明るいものの、雨足が強まってきたため、帰り道のことも考えると次で最後にしたほうが良さそうだ。
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