甘い毒に溺れ堕ちて
「私は特に……」

「あー! 思い出した! 俺もゼリーの素買ってこいって頼まれてたんだった!」



先を越されてしまった。

大声でかぶせてきた彼をチラッと見ると、なにやらそわそわした様子で私を見つめていて……。



「お願い! もし時間あるなら、付き合ってくれない?」

「えっ。私?」

「料理上手でお買い物上手な真彩ちゃんなら、1番美味しいの選べそうだから……」



顔の前で両手を合わせ、「ダメ……?」と子犬の眼差しで懇願している。

2人の行き先が決まった時点で付き添う気ではいたけど、そんな潤んだ目で見つめなくても……。



「いいよ。私で良ければ」

「ほんと!? ありがとう!」



二つ返事で了承し、お互いに行き先が決定。私たち一行は食料品売り場方面へ。

30分後にインフォメーションカウンターの近くに集まろうと話して、二手に分かれた。



「何したらいい?」

「何もしなくていいよ。一緒に過ごしたかっただけだから」
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