甘い毒に溺れ堕ちて
意欲があるのはいいことだけど、普段寝てることのほうが多いし。

どういう風の吹き回しだろうと気になってしまうのはなんらおかしくないけども……。



「成見くーん、何読んでるの〜?」



ぼんやり眺めていたら、いつの間にか茉耶が私のそばから消えていた。

勉強中に話しかけられた程度で怒鳴るような狭い器の人ではないが、念のため着いていく。



「期末のお勉強?」

「ああ、いや。今どきのエコーってすごいなぁと思って」



にこやかに対応してくれて一安心。

彼が読んでいたページを見ると、子宮の中で眠る赤ちゃんの写真が載っていた。



「すご〜い! こんなにハッキリわかるんだ! 男の子か女の子か見分けつきやすそう〜」

「そうだね……」

「わわっ、これへその緒? 本当につながってるんだ〜。思ってたより長いんだね〜」

「……」
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