甘い毒に溺れ堕ちて
こうして翌日から、指導兼監視係が始まった。


指導といっても、先生みたいに厳しく取り締まるわけではなく。問題行動を起こした時に声かけする程度。


気疲れしそう。気の毒だ。お疲れ様。

他の人の目には面倒事を押しつけられたように見えていたそうで、当時のクラスメイトからは事あるごとに同情された。


面倒くさくないと言ったら嘘になる。


けど、晴日と晴月のお世話に比べたら可愛いもの。

むしろ同い年なら、さほど気負わずにできるだろうと余裕で構えていた。


そうこうしていたら、早速5分オーバーで遅刻してきたので、やんわりと注意したら……。



『……誰』

『ク、クラスメイトの、占部ですけど』

『……先生に頼まれたの?』

『うん。昨日、指導するように頼まれて』

『ふーん』



今の彼からは想像もつかないくらい、淡白でぶっきらぼうなやり取り。

第一印象は、無愛想で気だるげな遅刻魔ヤンキーだった。
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