甘い毒に溺れ堕ちて
保健室で尋問を受けていた記憶が呼び起こされた。


塩分不足、睡眠不足、栄養不足。

テスト直前に余計な不安を煽りたくないからと、クラスメイトには軽度の脱水症状と伝えたのだが、本当の原因はこれら。


保健室の先生によると、入院の一歩手前の状態。

雨で室内だったからこの程度で済んだけれど、これが晴れの日で外だったら、いつ意識を失ってもおかしくなかったらしい。


限界に達する前に適度に休息を入れること。若いから大丈夫だろうと年齢を過信したら危ないのよと、潤んだ目で叱られた。


慢性的な疲労のせいで、感覚が麻痺しちゃったんだろうな……。


放課後のチャイムが鳴って帰ろうとしたら、『自転車で帰るなんて正気!? 先生が送ってあげるから待ってなさい!』って、血相変えて引き留められて。

やまもっちゃんも、『具合が悪い時は見学していいからな。家に着くまで寝てていいよ』って膝掛けを貸してくれて。


真彩ちゃんに関しては──。



『ごめんね。迷惑かけちゃって』

『ほんとだよ……っ』
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