甘い毒に溺れ堕ちて
長方形のテーブルとパイプ椅子だけが置かれた簡素な部屋。
生徒指導の先生の前には、しかめっ面を浮かべた彼が座っており、テーブルには長方形の青い箱が1つ。
『だからちげーって言ってんだろ』
『じゃあどうしてバッグに入ってたんだ』
『さあ。誰かが勝手に入れたんじゃねーの』
知らない。俺じゃない。
危機的状況に陥っているのに、先生と一切目を合わせようとしない。
『占部は、何か知っているか?』
『えっと……』
痺れを切らした先生が、助けを求める眼差しで私に話を振ってきた。
私も知らない。校則違反してたなんて、今知った。
でも──1つ、心当たりがあった。
『私の、勘違いかもしれませんけど……怪しい人物は、見ました』
『怪しい人物? どこで?』
『教室です。休み時間に、板書を写真に撮ろうとしたら、画面に、成見くんのかばんを漁ってる人が映って──』
生徒指導の先生の前には、しかめっ面を浮かべた彼が座っており、テーブルには長方形の青い箱が1つ。
『だからちげーって言ってんだろ』
『じゃあどうしてバッグに入ってたんだ』
『さあ。誰かが勝手に入れたんじゃねーの』
知らない。俺じゃない。
危機的状況に陥っているのに、先生と一切目を合わせようとしない。
『占部は、何か知っているか?』
『えっと……』
痺れを切らした先生が、助けを求める眼差しで私に話を振ってきた。
私も知らない。校則違反してたなんて、今知った。
でも──1つ、心当たりがあった。
『私の、勘違いかもしれませんけど……怪しい人物は、見ました』
『怪しい人物? どこで?』
『教室です。休み時間に、板書を写真に撮ろうとしたら、画面に、成見くんのかばんを漁ってる人が映って──』