甘い毒に溺れ堕ちて
目を細めて微笑んで、2度目の口封じ。
心配しなくていいよと強調するように頭まで撫でられた。

「さ、帰ろ」と優しく手を引かれ、駐車場を出る。



「お散歩してたの?」

「うん。明日雨降るみたいだから、今日のうちに行っておこうと思って」

「偉いなぁ。夏場も毎週行ってるわけでしょ? カンカン照りの日は大変じゃない?」

「まぁ……。でも、1時間早く集合してるから。途中で休憩も挟んでるし……」



地面に目を伏せ、猛省する。


『誰にでも、秘密にしたいこと、人に言えないことはあるよね』


あれだけ偉そうに諭していたくせに、土足でズカズカと踏み込んで。

あげくの果てには頼まれてもいないのにアドバイス。


顔を合わせようとしない時点で気づかないといけなかったのに。



「ってかさ、何か食べた? さっきから美味しそうな匂いがするんだけど……」

「アイス食べたの。テスト頑張ったご褒美に、極上抹茶のを」

「真彩ちゃんも食べたんだ! めちゃめちゃ美味しいよね! もうさ、色からして別格じゃなかった? 蓋開けた瞬間、うわっ! 濃い〜! って思わず叫んだもん」

「私も。わぁ美味しそうって声出た。けっこう濃厚だったよね」
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