甘い毒に溺れ堕ちて
私が私であるために
1週間後。



「──ハッピーバースデー、真彩ちゃん〜♪」



熱気がこもる午後の東屋に、笑顔で手拍子する藍くんの歌声が流れる。


テーブルの中央に置かれた丸いスポンジケーキ。

その上には、数字の形のろうそくと、『Happy Birthday』と書かれたチョコプレートが飾られている。



「改めまして、17歳の誕生日おめでとう!」

「ありがとう……!」



涙声でお礼を言い、ろうそくに息を吹きかけた。
火が消えてパチパチパチと拍手が鳴り響く。



「遅くなっちゃってごめんね」

「ううんっ。すっごく美味しそう〜……」

「特訓に特訓を重ねた超自信作だからね!」



藍くんはドヤ顔で自信満々に言い切ると、「さ、笑って笑って!」と私にスマホを向けてきた。

どうやら記念写真を撮ってくれるみたい。



「はーい、撮りますよー」
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