甘い毒に溺れ堕ちて
「……ほどほどにしなよ」

「わかってるよぉ。それか、夜遊びだったりして」



不健康なワードの次は、不健全なワードが出てきた。



「ほら、成見くんって顔広いじゃん。全学年に知られてるなら、同級生以外の人とも関わりがあるんじゃないかなぁって」

「ああ……」



居眠り中の彼に改めて目を向ける。


仮にこの学校だとするならば、1つの3年生と、1つ下の1年生。そして、2つ上の卒業生。

18歳以上だと車の免許を持ってる人もいるだろうから、可能性はゼロではなさそう。


だけど……。



『真彩ちゃん、って、呼んでいい?』



あの日を境に変わったからなぁ。

クラスメイトには徐々に柔らかくなっていったけど、私の前では即日変貌。帰り道は既に今みたいなデレ甘スマイルだったもん。



「知り合いは多そうだけど、普通に朝とか昼に遊んでるんじゃない? あの頭じゃ目立つでしょ」

「確かに。補導されちゃうか」
< 58 / 213 >

この作品をシェア

pagetop