甘い毒に溺れ堕ちて
関係性を教えたら、強張っていた顔が緩んだ。

彼の口から「従兄弟かぁ〜」と安堵の溜め息が漏れる。


なんだか彼女の男友達に嫉妬する彼氏みたい。
って、彼女でもなければ友達でもないのだけれど。


疼き出した胸から意識を逸らすようにラリーを続ける。



「藍くんも買い物するんだね」

「そりゃするでしょ」

「何買ったの?」

「別に」



プイッとそっぽを向かれた。

ぶっきらぼうな口調。ツンケンしていた1年前を思い出す。

彼氏だと思ったら身内でしたって勘違い、何気に1番恥ずかしいもんね。


普段は見せない表情にちょっぴり加虐心が生まれて。不敵に微笑み、顔を覗き込む。



「藍くんのことだから、ワックスかトリートメント、香水とかかな?」

「違うよ。……ご飯の、おつかいしてただけ」



またもや意外性のある回答に目を見開く。



「……何。その反応は」

「いや……藍くんもおつかいするんだなって」

「するよ。俺、意外と家庭的なんだからね」
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