甘い毒に溺れ堕ちて





「──え、もう?」

「うん。こないだ間違えて牛乳3本買っちゃってさ。早めに使い切ろうと思って」



翌日。朝のホームルームが終わるやいなや、藍くんは私を廊下に連れ出した。

満面の笑顔を浮かべてビニール袋から「これ!」とプリンを見せられる。



「わぁ……美味しそうだね」

「砂糖少なめにしてるから、市販のよりもあっさりしてるかもだけど」

「へ、へぇ〜。それは健康的だね」



心臓が早鐘を打ち始める。

耐熱ガラスの容器にラップをかぶせたプリンが2つ。カラメルも持ってきたのだそう。



「じ、実は私も……」

「え! 何作ったの?」

「……卵焼き。砂糖入れてるから、ちょっと甘いかもだけど」

「全然! 真彩ちゃんも作ってきてたんだ〜」
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