甘い毒に溺れ堕ちて





「あっ、あれ?」

「そうそう」



授業を受けること4時間。

ランチバッグと水筒を持って、藍くんの案内で東屋に向かう。



「けっこう広いんだね」

「でしょ? 中庭のと比べるとちょっと古いけど、テーブルも椅子も頑丈だし、おまけに日当たりもいいし」



黒い三角屋根に、正方形のテーブルと、コの字型の長椅子。

体育館の裏側に設置されているからか、辺りは人っ子一人おらず、とても静か。

藍くんいわく、絶好のお昼寝スポットなのだそう。



「さ、食べよ食べよ」



中に入り、テーブルを90度の角度で挟む形で着席。弁当箱を取り出して蓋を開ける。


今日のメニューは、彩り豊か。


上段は、タコさんウインナーとミニトマト、一口サイズのコロッケ。

下段には、わかめご飯のおにぎりを3つ詰めて。


そして、弁当箱とは別で、もう1つの容器には卵焼きを入れてきた。
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