甘い毒に溺れ堕ちて
得意ではあるものの、作るのは月に1回未満なのだそう。

普段の食事と違って、デザート類は必須メニューじゃないもんな。


紙スプーンですくい、一口食べる。



「……どう?」

「美味しいよ。すっごく健康的で……胃腸に優しい味がする」

「つまりは薄いってことね。ありがとう」



頭をフル回転させて最適な表現を選んだのに、あっけなく一言でまとめられた。


藍くんの言ってた通り、市販の物よりもかなり控えめ。お弁当の味が濃かったのもあってか、甘さはほんのわずかしか感じられなかった。

けど、いくら正直にと言われても、「あまり美味しくない」なんて簡単に口に出せるわけないでしょ。


「無理しなくていいよ」と言われたけれど、食べられないほどではないので最後までいただいた。



「「ごちそうさまでした」」



デザートを完食し、食事会が終了した。



「明日から特訓しなきゃな」

「また作ってくるの?」

「そりゃそうでしょ。真彩ちゃんが心から美味しいって言うまで、俺諦めないから。その時はまた交換会しようね!」
< 70 / 213 >

この作品をシェア

pagetop