甘い毒に溺れ堕ちて
不正を許さない委員会に入っている以上、首を横に振ることはできない。

どんな些細なことでも、これからは内申に響きそうな言動は極力慎まないと。



「じゃあ早速」



すると、藍くんは体を横に倒して、私の膝の上に寝転がってきた。



「柔らか〜い。あといい眺め〜」

「な、なにして……!」

「チャイムが鳴ったら起こして。おやすみー」

「はぁ!? ちょっ……!」



あたふたする私をガン無視して、藍くんは1人で夢の中へ。

気持ち良さそうな顔しちゃって。起きてる時はアイドルで、寝てる時は天使ってなんなの。ずるいなぁ。



「……おやすみ」



前髪に触れて、ポンポンと額を撫でた。

なめらかな感触にドキッとすると同時に、私は1回も染めてないのに……と謎の対抗心が生まれる。


まさか初回から膝枕を要求されるなんて。

自分が招いた結果とはいえ、これって弱みを握って好き放題する王様ようなものだよね? 先が思いやられるんだけど……。


あどけない寝顔を睨みつつも、チャイムが鳴るまで寝かせたのだった。
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