甘い毒に溺れ堕ちて





翌日も呼び出しがかかった。

今回は耳打ちではなく、前日の夜にメッセージが送られてきていて。



【明日もいつもの場所で】
【なるべく動きやすい格好で来て】



常連さんみたいな物言いと、服装指定。

運動でもするのかな。ちょうど5時間目、体育だし。授業の予習に付き合ってほしいのかも。


なんて予想をしつつ、体操服で東屋に向かうと、あっちも制服から着替えていた。

昨日と同様、長椅子で眠る彼を起こす。



「今日は何をご所望で?」

「マッサージしてくれない?」

「どこを?」

「背中と腰。余裕があれば肩も」



返答を待たず、藍くんは体操ジャージを脱ぐと、「お願いしまーす」と長椅子にうつ伏せになった。


早くも3回目にして肉体労働か……。

ま、私にとっては毎日労働してるようなものだから、今更求められたところでどうってことないのだけれど。
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