【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
不思議に思って楓くんを見上げると、彼は小声で続ける。


「実は今度の誕生日、あいつにサプライズでプレゼント渡そうと思ってて。一緒に選んでほしいんだけど」


だけどそれを聞いた瞬間、私はすぐさま納得した。


なるほど。内緒っていうのは、そういうことだったんだ。


サプライズプレゼントだなんて、粋な計らいで素敵かも。


「うん、わかった。いいよっ」


私が笑顔で頷いたら、「サンキュ」と言ってほほ笑む彼。


さっきまではあんなふうに眞白くんとケンカしてたかと思えば、こんなふうに眞白くんにサプライズを考えてるなんて、楓くんってやっぱり眞白くんのことが大好きなんだ。


そう思ったらなんだかほっこりして、すごくあったかい気持ちになった。


*


< 119 / 350 >

この作品をシェア

pagetop