【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
「宿題しようと思ってたけど、やる気どっかいった」


「えっ?」


「乙葉のことしか考えられないんだけど」


楓くんはそう口にしたかと思うと、抱きしめていた腕の力をそっとゆるめる。


それから私の顔を、じっと見下ろしてきて。


「……キスしてもいい?」


思いもよらない問いかけに、またドキッと心臓が飛び跳ねた。


「う、うん」


ドキドキしながら小声で頷く私。


そしたらそのままゆっくりと、楓くんの顔が近づいてきて。


無意識に目をつぶったら次の瞬間、優しく唇が重なる感触がして、全身がかぁっと熱くなる。


うぅ、どうしよう。キスなんてやっぱりまだ慣れないし、何度してもドキドキするよ。



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