【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
まったくもって夏帆ちゃんの言うとおりだ。


私だって、いまだにどうして九条兄弟が私なんかのボディガードを引き受けてくれたのか、まったくわからないもの。


「やっぱり、二人とも乙葉の可愛さに一目惚れしちゃったのかな~」


「ま、まさかっ!」


「いやー、ありえるかもよ? だって乙葉って女子から見ても本当に可愛いもん」


だけど、そんなふうにあれこれ話していたら、ふと、どこからか大声が聞こえてきて。


「そこ、あぶないっ!」


次の瞬間、サッカーボールが勢いよくこちらに飛んでくるのが見えた。


「……きゃっ!」


思わず声をあげる私。


すると、どこからともなく眞白くんが駆け寄ってきて、私をかばうようにギュッと抱きしめて。


――ドンッ!



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