【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
飛んできたボールは彼に勢いよく当たったので、思わずヒヤッとしてしまった。


ど、どうしようっ。眞白くんが私の代わりにボールを……!


「キャーッ! 眞白くん!!」


それを見た女の子たちもまた大さわぎ。


眞白くんはそっと私から腕を離すと、確認するように問いかけてくる。


「乙葉、大丈夫?」


だけど、私はそれ以上に眞白くんのほうが心配だった。


「だ、大丈夫っ。それより眞白くんは? 今ボール当たったよね?」


「ははっ。こんなの全然平気。よかった、間に合って」


そう言ってニコッと笑う彼はどうやら平気みたいだけど……やっぱりなんだか申し訳ない。


だって、絶対痛かったよね? 今の。



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