その海は、どこまでも碧かった。

「宙、もぉすぐつくよ!」



「ありがと…おはよう…」



ずっと宙の顔を見てたけど

途中から碧くんのことが気になって

送られてきた写真を見てた



それについての返信はできなかった



あの人、隣にいるね

碧くんホントはあの人が好きなの?

それともあの人が碧くんのこと好きなの?

碧くんの好きな人は誰なの?



そんなメッセージ送ったって

意味がない



修学旅行来てるのに

日常生活に戻った



碧くんと離れてても

碧くんとあの人のことが気になる



離れてるから

尚更気になる



今日も碧くん

あの人とカフェ行くのかな?



一緒にコーヒー飲むだけ?



「ハイ、水瀬のシロクマ」



ぬいぐるみが返って来た



「宙、寝れた?」



「寝れなかった
だって水瀬、オレのこと見てなかった?」



「あ…」



バレてる



さっき、おはようって言ったくせに

寝てなかった



「なんか、あったの?
スマホずっと見てたけど…」



「え…」



逆に見られてた

ぜんぜん気付かなかった



「あおくん?」



「ん…」



全部合ってて

何も言えなかった


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