社会不適合者
#3
「ん………。」

気がつくと、カーテンの外は真っ暗だった。

「えっ……!今…!」

スマホを取る。20時7分。

色々過去のことを思い出しているうち、眠っていた。

マカロンの箱が絨毯に落ちていた。

「………寝相、悪すぎ。」


私は下に降りる。
シチューを温めて、お皿によそった。

「っ……………!」

頭が痛い。
色んなことを思い出したから。

私はもう、学校に通えない。
友達なんて私にはつくれない。

難しいよ。
生きるのって。

「死にたい。」

言葉にしてみた。

_死にたい。_

これは、行動に移せる?

いつか、言われたことがある。

…そうだ、小学校の頃だ。

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小5の春。
『やった!また同じクラス〜!』
『マジでクラス替え緊張しすぎて眠れなかった…!』

クラス替え。
友達のいない私が気にするようなイベントではない。どこのクラスに入ったって、私の居場所は無いから。

『……でもさ(笑)』
『あ、やっぱ?(笑)私も思ったんだけど(笑)』

クラスの女の子達は、私をちらちらと見ながらクスクスと嗤っていた。

『あいつはどう考えても邪魔でしょ(笑)』
『それな(笑)クラスのお荷物』
『クラスのイメージ下がるくない?私去年も同じだったんだけど(笑)萎えるわ〜。』


…居づらい。何度も経験してきた居づらさとはレベルが違う。
班決めの時よりも、
給食の時よりも、
休み時間の時よりも。


それに、こんな時にこんな言葉が降ってくるなんて誰も思わないじゃん。




『それな、あいつマジで死んじゃえばいいのに(笑)』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



それは、ほんの一瞬で。



決して、誰も憶えてない一言。



それでもね。



私は憶えてるんだ。



「『死んじゃえばいいのに』……か…。」

気づかないうちに、目には涙が滲んでた。
でも今は、そんなのどうだっていい。


























「じゃあ、死のうかな。」
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