ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
ニューヨークから帰って来たばかりの僕も遠慮なく使う。さすがは花音。いい性格してるよ。
でも、自分の能力を必要とされるのは悪くない。花音もそんな僕の性格をよくわかっている。

「うん、琴羽ちゃんから連絡もらってる。僕のマンションに仮住まいさせてるんでしょ?
花音のお気に入りのスタッフなんだ?」

「まぁね。私もだけど、琴羽がね」

なるほど、琴羽ちゃんが気に入ってるのか。だから、琴羽ちゃんを単独行動させてまで助けてやろうとしてるんだな。
なんだかんだこき使っているように見えて、本当に琴羽ちゃんのことが大好きで信頼してるんだよなぁ、花音は。

「わかった。行くよ」
「ついでにこの書類、受付に届けてくれない?」
「いつもなら、そういうの琴羽ちゃんにやらせてるんだろ。たまには自分で動けよ。
そもそも、ここの人間じゃない見知らぬ僕が書類を届けたりしたところで、不審がられるだろう?」
「…それもそうね。じゃ、ついでにコーヒーも調達するか。あー、琴羽がいないと大変」

少しふくれる花音と一緒に僕は病院のエントランスに向かった。



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