ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
「そばにいさせてよ、マナ」
「…うん。
でも、孝弘さんは花音さんの、『一条』の為に生きて。
いつでも笑顔で前を向いて歩けるように、私とあなたで支えあえたら素敵。
疲れたら、私にも寄りかかって。一緒に休もう」


私は、孝弘さんにそっと歩み寄り、その手を掴んだ。


「それは、いい。一緒に寄りかかって、支えあっていけるなんて最高だ。
でもね、マナ。僕の一番はマナだから。花音の為に仕事をするし、『一条』を支えていく為、琴羽ちゃんと大河と一緒に戦っていくことは僕の使命だと思っている。
けれど、僕が愛しているのはマナだけよ。マナ…どうしようもないほど、君が大好きだ」


孝弘さんの笑顔に癒される。
甘い甘い笑顔に、また、胸が熱くなる。

何度目だろう。また、好きになった。
これからだって、何回でも好きになろう。きっと、幸せになれる。


ーー先生。まこと先生。前を向いたら、幸せが見つかった。何一つあきらめなくて済んだ。これからは、この人と生きていきます。





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