ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
世界的デザイナー渾身の作品?それはぜひ、見てみたい!


案内された奥の部屋には輝くようなウェディングドレスが用意されていた。
しばしその美しさに、息をするのも忘れてしまいそうだった。素敵すぎる。

「還暦のばあさんに、派手じゃない?」

「何言ってんのよ、孝弘。年齢なんて関係ないわ。人生で一番輝く日にしてあげるアイテムなのよ?主役になれる日なんだから。
そう思わない、先生?」

「素敵です。憧れちゃうなぁ、こんな素敵なドレスを着て、子供や孫に祝福されて、人生の節目に結婚式かぁ。
丹下さんのお母様は、幸せですね」

「…それ、母さんが聞いたら泣いて喜びそうだな。ジュンさん、じゃあこれ、どうしたらいいの?」

「あぁ、衣装室に保管するから、一緒にきて。先生はその間にぜひうちの商品を見てて?試着もオッケーよ」

と、言われてもなぁ、ちょっと高いんだよなぁ。一日だけの服にこんなにお金をかけられない…

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