お見合い婚で一途な愛を ~身代わり妻のはずが、御曹司の溺愛が止まりません!~
「これ…っ、どこから出したんですか…」
「突っ込むとこそこ? 今日の昼休み中に受け取ってきた。直行で翠のご実家に行ったから、ずっとポケットに入ってたんだよ」
彼からの贈り物は、可憐にカーブラインがかかったリングに、可愛らしい花びらの形に埋め込まれたダイヤが美しい婚約指輪。
「綺麗…。もぅ……不意打ちでこういうことしてくる!好き!嬉しい!」
結局、いつものように私が甘やかされちゃった。
「遅くなってごめんね。結婚指輪だけで十分って言ってたけど、やっぱり結婚式までの男避けは必要だと思って」
婚約指輪を買うくらいなら旅行に行きたいなーと思っていたし、それを彼にも伝えた。
男避け用に用意してくるなんて、ほんと、私のこと大好きなんだから。
――約一週間前に、夫婦の契りを交わしたというのに、彼の独占欲に終わりはないみたい。
こうやって一生愛され続けるなんて、私はなんて幸せ者だろう。
およそ三ヶ月後に控える結婚式に、思いを馳せた。
航太郎さん、タキシード似合うんだろうな。
できれば、紺色のものを着て欲しい。
黒はいつも見ているし、かといってグレーや白は定番すぎるし…。まあ、航太郎さんならなんでも着こなしてしまうんだろうけれど。
そんなことを考えていると、航太郎さんが呟くように言った。
「翠のウェディングドレス姿、早く見たいな」
同じようなことを考えていたみたいだ。
なんだか嬉しくなって、にやにやしながら彼に近づく。
「…酔っ払いの翠もいいけど、あとで覚えてないとか言わないでね」
「航太郎さんのサプライズで酔いは冷めました〜」
シラフとは言い難いかもしれないけれど、わりと本能に近い感覚で、今度は航太郎さんの唇に口付けた。
「でもやっぱり俺は、甘えるより甘やかすほうが好きだな。翠さん、今夜は逃がしませんよ?」
「今夜だけじゃなくて、いつも逃がしてくれないくせに」
「翠があまりに可愛い顔ばっかりするから」
「航太郎さんはいつもカッコイイ」
恥ずかしくなって、おでこをくっつけてくすくすと笑い合う。
航太郎さんのキスに答えようと彼の肩に腕を回せば、「最近はちょっと慣れたみたいだね」なんて言って視線を合わせてきた。
「えへへ。成長、ですかね」
「栄養は全部俺だけだと思うと、そそるよ」
私はしっかりと、航太郎さんに全てを教えこまれたのだった。
END
「突っ込むとこそこ? 今日の昼休み中に受け取ってきた。直行で翠のご実家に行ったから、ずっとポケットに入ってたんだよ」
彼からの贈り物は、可憐にカーブラインがかかったリングに、可愛らしい花びらの形に埋め込まれたダイヤが美しい婚約指輪。
「綺麗…。もぅ……不意打ちでこういうことしてくる!好き!嬉しい!」
結局、いつものように私が甘やかされちゃった。
「遅くなってごめんね。結婚指輪だけで十分って言ってたけど、やっぱり結婚式までの男避けは必要だと思って」
婚約指輪を買うくらいなら旅行に行きたいなーと思っていたし、それを彼にも伝えた。
男避け用に用意してくるなんて、ほんと、私のこと大好きなんだから。
――約一週間前に、夫婦の契りを交わしたというのに、彼の独占欲に終わりはないみたい。
こうやって一生愛され続けるなんて、私はなんて幸せ者だろう。
およそ三ヶ月後に控える結婚式に、思いを馳せた。
航太郎さん、タキシード似合うんだろうな。
できれば、紺色のものを着て欲しい。
黒はいつも見ているし、かといってグレーや白は定番すぎるし…。まあ、航太郎さんならなんでも着こなしてしまうんだろうけれど。
そんなことを考えていると、航太郎さんが呟くように言った。
「翠のウェディングドレス姿、早く見たいな」
同じようなことを考えていたみたいだ。
なんだか嬉しくなって、にやにやしながら彼に近づく。
「…酔っ払いの翠もいいけど、あとで覚えてないとか言わないでね」
「航太郎さんのサプライズで酔いは冷めました〜」
シラフとは言い難いかもしれないけれど、わりと本能に近い感覚で、今度は航太郎さんの唇に口付けた。
「でもやっぱり俺は、甘えるより甘やかすほうが好きだな。翠さん、今夜は逃がしませんよ?」
「今夜だけじゃなくて、いつも逃がしてくれないくせに」
「翠があまりに可愛い顔ばっかりするから」
「航太郎さんはいつもカッコイイ」
恥ずかしくなって、おでこをくっつけてくすくすと笑い合う。
航太郎さんのキスに答えようと彼の肩に腕を回せば、「最近はちょっと慣れたみたいだね」なんて言って視線を合わせてきた。
「えへへ。成長、ですかね」
「栄養は全部俺だけだと思うと、そそるよ」
私はしっかりと、航太郎さんに全てを教えこまれたのだった。
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