粗大ごみを拾ってしまった(番外編その3)大森VS巫女の不適切な接触問題
<貸会議室・14時5分>

実はその日の朝、大森はネクタイ選びで悩んでいた。

いつもの紺にするか、リシェルの緋色にするか・・・・・

これから仕事を一緒にするのなら、リシェルを無視するような行為は
したくないと考えた。

その理由は
リシェルは瞑王の妹であり、
自分より霊格は高いからだ。

相手の意図はとにかく、
そこはきちんと<大人対応>を
するべきであろう。
瞑王も一緒であるし・・・

その結果の緋色のネクタイだった。

リシェルはそのまま、大森の近くに向かおうと歩いた。

「だめだ!リシェル!!」
瞑王が素早く叫んだ。

大森も思わず立ち上がった。
緊張が走る。
リシェルは立ち止まったが・・

「あの、
今日はアレルギーのお薬、
2倍飲んだので、
大森様のお隣に座りたいのですが・・」

「リシェル!指示に従わなければ、神殿に帰す!」
瞑王は強い口調で言った。

リシェルは不満げに、
渋々瞑王の隣に座った。

少しすねている。

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