お嬢の神隠し
「莉乃ぉー!!会いたかった!!」

「ちょ、辞めて!!!」

予想通り、律が久しぶりに私の家に来た。いつも急に来るからメールしてって言ってるのに。

ものすごい力で抱きしめてくる。

「苦しいぃーー律、はなして!!」


「その人が律?!莉乃の彼氏?!」

「イケメンだぁ!!」

あーやっぱり何か勘違いされてるらしいな。ちゃんと説明しないと。


「えっと、こちらは私の兄です」

「ん、兄……?」


「どうも初めまして!莉乃の兄の律です。いつも妹がお世話になってます」


「なーんだ莉乃のお兄さんか!」


「なぁ莉乃、父さんと母さんにちゃんと連絡してるか?みんな心配してるぞ」

「今はその話、辞めて」


なんで今、その話するかな。まだ皆に家族の事話していないのに。



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