お嬢の神隠し
なんで今日、そのピアスを付けてるのこの大バカ野郎は。


「ちょっと来て、遥斗」

「なんだよ」

「なんで今、そのピアス付けてるの?」

「カッコイイから」

うん、ほんとの馬鹿だ。かっこいいからってこんな公共の場で。


「私が咲夜財閥の令嬢の事言わないで欲しい」

「高校では苗字を桜木にしてるらしいな、
まーその方が莉乃のためだ。俺の口からは何も言わないが、自分でいつか話すんだぞ、橘たちなら大丈夫だ」

「ありがとう」

「んじゃぁー俺は帰るからまたな」

「気をつけてねー」


そう、私は全国でも有名な咲夜財閥の令嬢。そこに仕えている人達はみんなヤクザみたいで、小さい頃から友達に避けられたり辛い思い出が多く残っている。


同じような家系で生まれた遥斗とはそういう面でも意気投合した。


でもまーいつか秀羽達にも話すし、東京の家にも呼ぼうかな。


遥斗の言う通り、秀羽たちなら大丈夫そうだ。


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