運命の推し
「笑子ばあちゃん?」

日向は嫌がる様子もなく、私の背中に手をまわしてくれた。

それから優しい手つきで、私の背中をさすってくれる。






涙が込み上げてくる。 




 

お父さんとは会えなかったとしても、やっぱりこの子は、お父さんの血を引いているんだわ。


だって、私が泣いたらいつも。

お父さんは私の背中をさすってくれていたもの。











< 39 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop