触れないで、杏里先輩!
「美桜のことだよ」
「え?」
「俺の初恋は美桜。でもずっと想ってたわけじゃないよ。だってもう会えないと思っていたから」
まさかの告白に私は目を剥いた。
「俺も美桜に似ているのかもしれない。人間が怖いと思ったあの日から他人に壁を作っているのかもしれない」
呆然としたままの私に杏里先輩が話し始めた。
「俺も年頃だし、今まで何人かの女の子と付き合ってきたけどさ、心を許せなかったんだ。その度なんて断ろうかと悩んで、初恋の子が忘れられないって嘘をついて断ってた。そんなとき、美桜と再会した。俺を救ってくれた美桜になら全てを曝け出せるかもしれない、恋を出来るかもしれないと思ったんだ」
確かに記憶の中の杏里先輩は他人を信じれない子供だった。
「頑張る美桜を見てたら、俺はまた恋に落ちたんだ」
その言葉と優しい表情に胸が聞いたこともない大きな音を出した。
「だから本当は終わりたくない……。美桜が北川を好きだろうと……でも惨めな姿も見せたくない……」
くぐもった声と苦しげに逸らした瞳。
先程の嘘を勘違いをしている杏里先輩に悪いが、キュンとときめいてしまった。
「え?」
「俺の初恋は美桜。でもずっと想ってたわけじゃないよ。だってもう会えないと思っていたから」
まさかの告白に私は目を剥いた。
「俺も美桜に似ているのかもしれない。人間が怖いと思ったあの日から他人に壁を作っているのかもしれない」
呆然としたままの私に杏里先輩が話し始めた。
「俺も年頃だし、今まで何人かの女の子と付き合ってきたけどさ、心を許せなかったんだ。その度なんて断ろうかと悩んで、初恋の子が忘れられないって嘘をついて断ってた。そんなとき、美桜と再会した。俺を救ってくれた美桜になら全てを曝け出せるかもしれない、恋を出来るかもしれないと思ったんだ」
確かに記憶の中の杏里先輩は他人を信じれない子供だった。
「頑張る美桜を見てたら、俺はまた恋に落ちたんだ」
その言葉と優しい表情に胸が聞いたこともない大きな音を出した。
「だから本当は終わりたくない……。美桜が北川を好きだろうと……でも惨めな姿も見せたくない……」
くぐもった声と苦しげに逸らした瞳。
先程の嘘を勘違いをしている杏里先輩に悪いが、キュンとときめいてしまった。