愛しているので離婚してください~御曹司は政略妻への情欲を鎮められない~
綾星さんもとても楽しそう。オープンキッチンの食事処で夕食を済ませた後も、宿に頼んでおつまみを用意してもらって部屋で飲んだ。
何しろ夜は長い。
露天風呂付きの部屋なので、それぞれゆっくり入り後に入った私が髪を乾かして部屋に戻ると、薄明かりの中で彼は外を見上げていた。
「見て。星がすごいんだ」
隣に立って空を見上げると満天の星。
そういえば星がきれいだとパンフレットに書いてあった。
「きれい。こんなに沢山の星を見たのは初めて」
うっとりと見上げていると、綾星さんの手が私の肩を抱き、そのまま抱きしめられた。
逞しい胸板に力強い腕、綾星さんの全てを感じるようだった。微かな香水とか、胸に息づく鼓動までも。
流されてしまいそうになる。でも――。
「ごめんなさい。今はまだ」
え? まだって何? 言ってしまってからハッとした。まだも何も私たちに未来はないのに。
言い換える間もなく綾星さんは頷いた。
何しろ夜は長い。
露天風呂付きの部屋なので、それぞれゆっくり入り後に入った私が髪を乾かして部屋に戻ると、薄明かりの中で彼は外を見上げていた。
「見て。星がすごいんだ」
隣に立って空を見上げると満天の星。
そういえば星がきれいだとパンフレットに書いてあった。
「きれい。こんなに沢山の星を見たのは初めて」
うっとりと見上げていると、綾星さんの手が私の肩を抱き、そのまま抱きしめられた。
逞しい胸板に力強い腕、綾星さんの全てを感じるようだった。微かな香水とか、胸に息づく鼓動までも。
流されてしまいそうになる。でも――。
「ごめんなさい。今はまだ」
え? まだって何? 言ってしまってからハッとした。まだも何も私たちに未来はないのに。
言い換える間もなく綾星さんは頷いた。