愛しているので離婚してください~御曹司は政略妻への情欲を鎮められない~
カウンター席に座るとなんとなく話をするようになり、両親を子供の頃に亡くし、奨学金で学費を払いバイトわ掛け持ちして生活費を稼いでいる苦労人なんだと、オーナーの老夫婦から聞かされていた。
店が入っていたビルが老朽化し、またバイト先を見つけなきゃと困ったように笑う彼女に、面接を受けに来てみたらどうかと誘ったのは俺だ。
それが、こんな結末を迎えるとは。
「彼女が言っていた話は、全部嘘だったのか?」
「少なくとも苦労話は嘘みたいだな」
「じゃあなんだあの喫茶店のバイトは、カモを探していたのか? あの豹変ぶりを見たら、もう何も信じられないよ」
だよな。そりゃそうだろう。
「しかし、なんでわかったんだ?」
「星光の兄貴だよ。飛翔さんが、俺が五月と一緒にいるのをどこかで見かけて、なんでホスト狂いと一緒にいるのかと探ったそうだ」
「飛翔さんは、どうして心羽がホスト狂いだって知ってたんだ?」
「さあな。でも何でも知ってるみたいだった」
聞ける雰囲気ですらなかったし、むしろ知るのも怖いからどうでもいいが。
店が入っていたビルが老朽化し、またバイト先を見つけなきゃと困ったように笑う彼女に、面接を受けに来てみたらどうかと誘ったのは俺だ。
それが、こんな結末を迎えるとは。
「彼女が言っていた話は、全部嘘だったのか?」
「少なくとも苦労話は嘘みたいだな」
「じゃあなんだあの喫茶店のバイトは、カモを探していたのか? あの豹変ぶりを見たら、もう何も信じられないよ」
だよな。そりゃそうだろう。
「しかし、なんでわかったんだ?」
「星光の兄貴だよ。飛翔さんが、俺が五月と一緒にいるのをどこかで見かけて、なんでホスト狂いと一緒にいるのかと探ったそうだ」
「飛翔さんは、どうして心羽がホスト狂いだって知ってたんだ?」
「さあな。でも何でも知ってるみたいだった」
聞ける雰囲気ですらなかったし、むしろ知るのも怖いからどうでもいいが。